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冷却水の藻と悪玉菌の分解には、特に優秀なバイオが要求されます。
冷却水・冷水・温水

冷却水の水処理の3本柱は、(1)防食・防錆、(2)スケール分解、(3)藻・スライム・レジオネラ菌の分解です。無機と有機に分けると、(1)は無機、(2)は無機と有機、(3)は有機です。バイオは有機を無機に分解します。バイオは、苦手な直射日光のもとで、活発な藻とレジオネラ菌などの悪玉菌を分解・消滅しなければなりません。生きている細胞は、堅くて強く増殖しています。藻・スライム障害は、レジオネラ菌の繁殖・電磁弁開閉不良・角型冷却塔上部散水槽小孔の閉塞・冷却管のピンホール・ストレーナや熱交チューブの詰まりにより、機器の運転に支障を来します。バイオは防食・防錆・スケール分解能力をもっていますが、単体でこれらの仕事に耐えられる力はないので、当社は電圧発生(電子波水処理)装置の守備範囲内でバイオを活用しています。

エムイーバイオ投入後、藻は1週間くらいから徐々に黒く薄くなり始め、黒い紙のようになり消滅します。レジオネラ菌は、1週間くらいで改善又は消滅します。一般細菌数は減少し、ゼロとなる現場もあります。冷却塔は空中の多くの胞子・菌を吸い込み続けるので、藻は発生→未成長→消滅を繰り返します。そのため、写真7のように、黒い紙のような分解過程の藻が、充てん材外側に所々残ります。

薬剤からバイオに切り換えるには、電圧発生(電子波水処理)装置を取り付け、薬剤を止め15日くらいしてから、最少投入量の1.5倍を半年間だけ投入します。この増量分のバイオは、管内スケールに染み込んでいる薬剤により消耗してしまいます。

冷却塔の近くに排気口があり、バイオを傷める気体が常時入り込むと、藻は黒ずむが半分しか分解されない状態になることもあります。このような場合は個々に検討します。

(一般冷却水への最少投入量)

100RTあたりバイオ1リットル/半年間。12時間運転/日。
100RTあたりバイオ1.5リットル/半年間。24時間運転/日。
投入回数は、藻発生条件の良い現場、レジオネラ菌要注意環境の現場では、1ヶ月毎に分けて入れます。投入間隔はご担当者が菌数を定期的に検査して決めてください。

(大型水槽の冷却水・ボイラー原水の最少投入量)

電気伝導率100μS/cmの場合、100m3あたりバイオ1リットル/半年間。
電気伝導率500μS/cmの場合、100m3あたりバイオ5リットル/半年間。
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同じビルの東西の機械室に各1台のターボ冷凍機があり、スケール・スライム問題から本システムを採用。
写真(1)〜(6)は、バイオと薬剤の比較検証です。

200RT系統:エムイーバイオを投入し、電子波水処理装置を設置する。(写真1、2)
写真(1) 写真(2)
取付日:1994年4月7日
検査日:1995年2月22日

(結果)
良好。チューブプレートにスライムの付着なし。
250RT系統:従来の薬剤を使用し、電子波水処理装置を設置する。(写真3、4)
写真(3) 写真(4)
取付日:1994年4月7日
検査日:1995年2月21日

(結果)
不良。チューブプレートにスライムが厚く付着しているので、時間が経過しても乾かない。右下に指で擦った跡がしっかりと残る。
明らかにバイオを投入した系統が良好なので、250RT系統の薬剤を同日中止し、エムイーバイオを7日後に投入する。(写真5、6)
写真(5) 写真(6)
検査日:1997年6月17日

(結果)
良好。チューブプレートにスライムが無いので、上部左右からすぐ乾き始める。
写真(7)
藻は分解され、黒い紙のように消滅します。
(写真7)
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ビルの汚水槽・厨房の排水

強酸・強アルカリ系の殺菌剤の混入はあまり無く、水槽に日は当たらず、バイオにとって酸素さえあれば、活動に適した環境といえます。SS・BOD・n-ヘキサンの数値が悪い場合、通常は投入後1ヶ月で基準値内まで改善されます。バイオ投入箇所には、できるだけばっ気をかけてください。それにより、バイオの投入量を減らすことができます。

ビルの汚水槽10m3あたりバイオ1リットル/3ヶ月間。
グリーストラップ1m3あたりバイオ0.5リットル/3ヶ月間。
簡易テスト

数Lをサンプリングし、数gのバイオを入れ、金魚用エアレーションをかけ、テストをしてください。14日間の変化を観察し、改善が有効と判断したら、水質検査を行ってください。

  

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